システムを導入する時に、「今いるメンバーに、今はこうしているけど、システムをこう使ってもらう事で効率化しよう、業務を最適化しよう」という事を考えると思います。
その時に、ざっくりとでも業務フローを作っておいた方が良いです。
今ある業務を細分化して、効率化のネックになる部分や、システムをより活用していく為のポイントを発見する事ができます。
編集しやすさを重視する。資料の装飾には時間をかけない。
Googleで「業務フロー」で検索すると、よくあるのが図形を線でつなぐタイプのものが出てきます。
見栄えは良くそれらしくはあるのですが、最初からいきなりこの形で作ると、検討段階では時間がかかりすぎます。
まずは「編集しやすさ」を重視して、エクセルやワード(社内共有、複数人で同時編集を行うならGoogleスプレッド・Googleドキュメント等のWEBベースのドキュメントがお勧めです。また、関連資料がGoogleドライブ等のクラウドストレージ上のドキュメントにリンクを張る事ができます。)で作成しましょう。
5W1Hで業務の細分化する。
5W1Hとは、「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」
ここで特に重要なのが「だれが」の部分です。
「だれが」の部分は特定の部門のメンバーだったり、1人の人だったりすると思います。
これまでとは異なる作業をしてもらおう、という場合には「その人が現実的に可能かどうか?負担がどのくらいか?」をイメージしましょう。
作業を階層化する。
1つの作業と思っていた事が、実は、複数の作業の集まりだったりします。
(例えば「電話を掛ける」という単純な作業でも、「電話を持つ → 電話番号を調べる → 電話番号を押す → 電話を耳に当てて話す」という作業を一塊にした作業となります。)
まずは、メモ帳などのテキストでよいので、下記のように作業をリストアップして、さらに階層化/細分化してみる事をオススメします。
- 案件確定
・取引先と契約
・割り当てスタッフの候補をピックアップする
(随時、スタッフマスタ、スタッフ属性を最新にしておく。
事前にスタッフにスケジュールを提出しておいてもらう。)
・スケジュールの確認 - 必要人数の追加
- 時刻等の変更時
インプットとアウトプットを明確にする。
仕事は何かしらのインプットとアウトプットの連続です。
- だれが何をインプットするのか。
- だれが何をアウトプットするのか。
という視点で見ると、作業の目的や必要な情報、作業の分類わけをしやすくなります。
大枠の業務発生タイミング別にフローを分ける。
全業務を1つのフローにしてしまうと複雑化します。
各業務はそれぞれ関係はありますが、
「ある作業をやったあとに、セットで必ず発生する作業」は1つにする、
そうではない場合は別の表に分ける、
という事も検討しましょう。
スタッフの新規登録
スタッフ情報の変更
案件受注
案件確定
スタッフ割り当て
スケジュール確定
勤怠情報の収集
給与計算
上記を踏まえて、「見込み案件が発生して、確定するまでの業務フロー」を例として作成してみます。
上記のように、まずは「図形を使わず、テキストだけで表現」、「行や列を簡単に追加できる」形で記載すると、簡単に業務フローを変更できます。
何かのアイディアを考えていたり、情報を整理したり検討したりしている時は、「いかに簡単に、素早く、頭の中の考えをアウトプットしやすい資料か?」か重要です。
図形を使った装飾等は、業務フローに記載する内容が固まったあとに、見栄えを良くしないといけない時に行いましょう。
上記のワークフローをエクセル形式でダウンロードできます。
自由に改変してご利用ください。
業務フローサンプル(見込み案件発生~スタッフ割り当て) (13 KB)